ファイトケミカル
フィトケミカルは、野菜や果物や豆類などの植物に含まれる、色素や香りアクなどにあたる天然の化学成分です。 それを食べた魚(シャケ)やカニにも含まれます。 ※ここでの化学成分とは体の中でなんらかの化学反応(とくに体の酸化を防ぐ)をもつ物質とゆう意味です。 私たち動物は活動するにはどうしてもエネルギーが必要になってきます。エネルギーは食べ物からの栄養と呼吸からの酸素を使を、ミトコンドリア(体の60兆の各細胞にあるエネルギー工場)でエネルギーに変換します。 その時、酸素の一部が活性酸素となり細胞を傷つけたり、酸化(老化)させたり、がん細胞の発症の原因になってしまうのです。 我々は日々の食事と呼吸からエネルギーを得ると同時に体を老化させているのです。 この流れは自然界における生まれてから死ぬまでの老化のメカニズムです。 その老化の原因となる、活性酸素を無毒化や除去してくれるのが phytochemical=カタカナ読みだとフィトケミカル、ファイトケミカルと呼ばれる物質になります。 第7の栄養素とゆわれており (たんぱく質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラル)が5大栄養素です。 食物繊維が第6の栄養素、そして第7の栄養素がフィトケミカルになります。 フィトケミカルは植物が紫外線や外敵から身を守るために作り出した成分で抗酸化作用や抗菌作用、抗アレルギー作用があります。 フィトケミカルは大きく5つに分類されます
- ポ リフェノール類(水溶性)ー科学構造上ポリフェノールは、分子内に複数(ポリ)のフェノール(OH基)をもつ成分です。このOH基 (水酸基)は活性酸素を安定した物質にかえる力があります。ポリフェノールは色素成分のフラボノイド系と色素成分以外のフェノール酸系に大きく分類されます。植物の色素や苦味を作る成分で抗酸化作用があります。水溶性で食べてすぐ抗酸化作用として働きますが水溶性のため体から流れやすい性質があるため毎食食べることが理想です。フラボノイド系はフラボン類、フラボノール類、フラバノン類、フラバノン類、カテキン類、アントシアニン類、 に分かれます。
- カロテノイド(脂溶性)ー野菜やシャケ、カニに含まれる色素成分で脂溶性のため油などの調理で吸収がよくなります。
- 硫黄化合物ーにんにく、玉ねぎのユリ科の野菜、大根、わさびなどアブラナ科の野菜に含まれて、抗血栓作用や殺菌作用を持つものがおおく薬味として活用される。刺激の強い物もあるため摂り過ぎると胃腸を刺激してしまいます。
- テルペン類(香気成分)-かんきつ類やハーブの香りや苦味成分でアロマオイル(精油)の主成分にもなります。抗ガン作用があります。
- 多糖類ー海藻や根菜類に多い炭水化物で、消化しにくいものは植物繊維として分類される
全体を把握しやすいように表を作成しました。 目を通していただけると幸いです。
系統 | 分類 | 名前 | 含まれる食材 | 体内での化学反応による効能 |
ポリフェノール 水溶性 (フラボノイド系 色素成分) | フラボン類 | アピゲニン | セロリ、パセリ、ピーマン | 抗酸化、抗がん、抗アレルギー |
ルテオリン | 春菊、セロリ、ピーマン | 抗酸化、抗がん、抗アレルギー、肝臓の解毒作用促進 | ||
フラボノール類 | ルチン | そば | 毛細血管の保護、動脈硬化、抗酸化 | |
ケンフェロール | にら、ブロッコリ、大根、玉ねぎ | 抗酸化、抗がん、血流を整える | ||
フラバノン類 | ヘスペリジン | レモン、みかん(みかんやはっさくの皮に) | 高血圧予防、ビタミンcの吸収を助ける | |
フラバノン類 | ダイゼイン | 大豆 | エストロゲン似た働き(更年期症状、骨粗鬆症)をします | |
アントシアニジン類 (紫色) | シアニジン | いちご、ぶどう、ブルルーベリ、(果皮に含まれる紫色の色素) | 視神経の働きを支えるロドプシンの再結合を促す | |
デルフェニジン | なす、ぶどう、ブルーベリー、カカオ | 抗酸化、抗がん、抗アレルギー、糖尿病予防 | ||
カテキン類 (フラバノール類) | カテキン | 緑茶 ツバキ科に属する常緑木の葉を緑色を保たせた不発酵茶 (茶葉に含まれる苦味、渋み成分) | 抗菌作用、血圧上昇抑制作用、血中コレステロール調整、抗酸化作用、抗アレルギー作用,悪玉コレストロールLDLの抗酸化 | |
テアフラビン | 紅茶 ツバキ科に属する常緑木の葉をは発酵させた発酵茶 | 抗菌作用、血圧上昇抑制作用、血中コレステロール調整、抗酸化作用、抗アレルギー作用、悪玉コレストロールLDLの抗酸化 | ||
エピカテキン | カカオ | 抗酸化、抗がん、抗アレルギ | ||
ポリフェノール 水溶性 (フェノール酸系 色素成分以外) | リグナン類 | リグナン | アマニ油 | 抗酸化、コレストロールの低下、肝臓の活性化、女性ホルモンと同様の働き |
ゴマリグナン(セサミン) | ゴマ、ごま油(ごま油が酸化しにくいのはリグナン類が入っているから) | 抗酸化、 | ||
ジケトン類 | クルクミン | ウコン、しょうが | 肝臓機能強化、胆汁分泌促進 | |
クロロゲン酸 | コーヒーに含まれる苦味成分 | 抗酸化 | ||
カロテノイド系 脂溶性 (色素成分) | カロテン類 | β-カロテン | 緑黄色野菜 | 体内でビタミンAにかわる 抗酸化、LDLコレストロールを下げる |
リコピン | トマト、スイカに含まれる赤い色素成分 | 抗酸化作用 | ||
キサントフィル類 | アスタキサンチン | えび、かに、さけ | ビタミンEの500~1000倍、β-カロテンの40倍の抗酸化作用、LDL(悪玉コレステロール)の酸化を抑える、筋肉疲労や眼精疲労、皮膚の老化のも効果があります。 | |
ルテン | 黄色い色素成分で緑葉色野菜や卵黄 | 目の健康にいい | ||
硫黄化合物 | 硫化アリル | にんにく、たまねぎ、わさび、らっきう | 抗がん作用、抗酸化力 血栓の予防 | |
アリイン | アリインはにんにくが空気に触れることでアリイナーゼとゆう酵素が働きアリインを分解して香り成分アリシンにかわります。 | 強力な殺菌作用、抗酸化力、アリシンは糖の代謝に不可欠なビタミンB1と結合し持続性の高いビタミンB1化合物になるためスタミナアップに効果を発揮します | ||
イソチオシアネート | キャベツ、大根、ブロッコリー | 免疫力の強化、抗がん作用 | ||
スルフォラファン | ブロッコリー、ブロッコリーの新芽(スプラウト) | 抗がん作用 | ||
香気成分(テルペン類) | リモネン | 柑橘類の香り成分とくにレモンの皮に多い | 抗がん作用 | |
メントール | ハーブに含まれる爽やかな香気成分 | 免疫力を高める | ||
多糖類 | フコンダイ | 海藻自身が傷を修復する成分 | がん細胞だけに直接効いて自滅においこむ、、腸内で余分なコレステロールや毒素をからめとって排泄する | |
ムチン | やまいも、おくら、なめこのぬめり成分 | 細胞や胃腸の保護 | ||
イヌリン | ごぼう、たまねぎ | 血糖値上昇抑制、血中脂質低下作用 | ||
β-グルカン | きのこ | 免疫力を高め抗がん作用、がん細胞の発育を抑える、アレルギー予防、白血球活性作用h |
わかりやすくまとめたつもりですが、わかりづらいとゆう方は、フィトケミカルは食材の色素成分のものが非常に多いので、なるべくいろんな色の野菜を摂ることが、色んなフィトケミカルを摂取できることにつながり、アンチエイジングになります。 フィトケミカルは細胞の中に存在していて生野菜や野菜ジュースでは効率よく摂取できません。酵素を摂取するにはいいのですが。 効率よく摂取するは煮るとゆう調理法がお勧めです。 煮るとゆうことで野菜の細胞が壊れスープに成分が流れ、そのスープを飲むことで効率よく摂取できますし、フィトケミカルは熱に強いので煮ても酵素のように壊れるとゆうことがありません。ぜひ野菜スープやカレーや鍋で色とりどりの野菜を食べましょう。