老化現象とは?
まずは老化現象をより理解を深めてもらうために以下の写真をを見てみましょう。
どちらの写真も左から右に至るまでかなりの時間を感じる。
そして左の顔や手は一つ一つの細胞 が柔らかいのに対して 右側は固くなった 印象がある。
これは細胞のタンパク質が糖と結合することによって肌の弾力を維持するタンパク質のコラーゲンが変性させてしまうことで、しわやたるみが増えるメカニズムだ。
もう一つはシミも増えている。
シミは、たんぱく質と糖が結合し体温で熟成されメイラード反応が起こりシミになるのだ。
メイラード反応とは
糖とアミノ化合物(アミノ酸、タンパク質)を加熱したときなどに見られる、褐色物質を生み出す反応のことだ。
メイラード反応の身近の例を3つ上げると。
一つ目はステーキ。
高温の鉄板の上で肉の細胞が破壊され、
細胞内に含まれていたアミノ酸と、糖が流出し
それが、鉄板の上で加熱され茶色く色づく。
2つ目の醤油や味噌も同じ、原料である大豆や米(麦)などのアミノ酸と糖が 反応して茶色く変色する。
反応の度合によって色に差が生じ、反応が進んだみそほど濃い褐色を帯びている。
みその温度が高いほど、熟成期間が長いほど着色は進み、仙台みそなどのように濃い赤みそとなる。
最後はホットケーキ。
ホットケーキは、卵や牛乳に含まれるタンパク質と、砂糖に含まれる糖質が熱にさらされることで、茶色く焼け焦げる。これがホットケーキの表面で起きている「糖化」である。
このように美味しい料理を作る上では欠かせない科学反応だがこれが体内でおきると細胞のタンパク質は変性してしまい細胞の機能を失ってしまうのだ。
糖化からのメイラード反応は体の全細胞で日々進んでいる。
そして進行すると、病気としての症状が現れる。
脳細胞ーアルツハイマー型認知症
血管ー動脈硬化
肌ーシワ、シミ
目ー白内障
毛根ー艶がなくなる、白髪(メラノサイト)
さらに変性した細胞は活性酸素からの影響を受けやすくなり酸化しやすくなりますます老化を早める原因になります。